最先端技術で社会課題を解決へ。
アンケートから見えてきたスマートシティに求める新しいイノベーションとは?

 脱炭素やSDGsをはじめ、企業の社会課題解決に向けた取組みが盛んになってきている中、私たちの身近でも、「エシカル」や「サスティナブル」といった社会的意義のある行動を促すキーワードをよく耳にするようになりました。グローバル化やデジタル化の進展とともに、社会課題や住民のニーズも複雑多岐となり、社会課題の解決は、もはや公共や大企業だけの問題にとどまりません。スタートアップや大学、地域団体など組織の垣根を超えた共創によるイノベーションの創出と、持続的に成長するエコシステムの形成が重要視されています。

Fukuoka Smart Eastでは、様々な社会課題を最先端技術で解決する新しいまちづくりに向けて、官民一体で取り組む実証実験や、スマートシティのモデルケース実現に向けた検証を行なってきました。中でも重要視しなければならないことの一つが「市民の声」です。福岡に住む市民の皆さんが、どの分野の課題解決やイノベーションに関心があるのかーー今回は、FUKUOKA Smart EAST推進コンソーシアムが出展したポップアップストア「b8ta」で実施したアンケート結果をご紹介いたします。

(写真)IMSでの展示の様子

 

最先端技術により解決したい社会課題とは?

 アンケートは、福岡市内3箇所(博多阪急、MARK IS 福岡ももち、IMS)で開催されたポップアップストア「b8ta」にて、ブース来場者の皆様に対して行いました。Fukuoka Smart Eastの取組みの印象や最先端技術により解決したい社会課題の分野について問いかけてみたところ、どの社会課題に対して関心が高いのかが具体的に見えてきました。

 

「移動」や「健康」に対する市民の期待

 アンケート結果を見ると、「移動」における社会課題の解決にもっとも関心が高いことがわかりました。Fukuoka Smart Eastでも、過去には自動運転バスや電動キックボードなど、「移動」に関する実証実験に取り組んできました。自動運転は社会に実装されることで、地方の公共交通事業者の運転手不足解消や運転免許証を返納した高齢者の生活の足として活用されることが期待されています。自動運転車両の開発については、世界の名だたるIT企業が投資しており、「移動」を単なる目的地へ向かう活動ではなく、移動時間を有効活用した新たなマーケットも動き出そうとしています。また、福岡市内で行われている電動キックボードの実証が注目されていることなどによる社会実装への期待の高まりも、アンケートの結果に影響しているかもしれません。

「移動」に続いて人々の関心が高いのが「健康」の分野でした。健康志向の高まりや人生100年時代を見据え、少しでも長く自立した生活を送るための先進的技術が求められているようです。

(写真)群馬大学と実施した自動運転バスの試乗会

(写真)BOLDLYと実施した自動運転小型バス試乗会

 

社会課題を解決する先進的な取組みを多くの住民が体験する「Smart East PoC Program」

 FUKUOKA Smart EAST推進コンソーシアムが企画するSmart East PoC Programでは、様々な実証実験を通して、地域住民の皆さんに最先端技術を体験していただき、不安感の解消やイノベーションを活用した社会課題の解決についての理解促進に努めています。快適で質の高いライフスタイルと都市空間を創出し、未来に誇れるモデル都市『FUKUOKA Smart EAST』の創造に向けて、より多くの人々にイノベーションを体験していただきたいと考えています。

今年度も2021年12月末まで実証実験を募集しています。社会課題を解決するためのチャレンジがしたい方など、強い志を持つプレーヤーとの出会いを楽しみにしています。関心のある方は、「Smart East PoC program」にぜひご応募ください!

Smart East PoC Programの募集要項(PDF)

FUKUOKA Smart EASTホームページ

FUKUOKA Smart EAST推進コンソーシアム 事務局
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