最先端の技術革新の導入による次世代のまちづくりを目指す「Fukuoka Smart East」

少子高齢化など様々な社会課題を解決しながら、快適で質の高いライフスタイルと都市空間を創出し、未来に誇れるモデル都市を創造していく「Fukuoka Smart East」のまちづくりが進んでいます。その取り組みの一つとして、現在に至るまでモビリティやロジスティクス等の数々の実証実験やデモンストレーションが行われてきました。

■事例1:都市部におけるドローンを用いた目視外飛行の実証実験

九州大学箱崎キャンパス跡地にて目視外飛行(※)という方式でドローンを用いた実証実験が行われました。住宅街やビルが多く立ち並ぶ大都市近郊では、山間部や海上とは異なり様々な電波とノイズが発生しています。その環境下においても、安全で正確なドローンの運用が実現可能かどうかを確認するものです。 ※目視による常時監視ができない状況での飛行方法

参照:都市部におけるドローンを用いた目視外飛行の実証実験について

ドローンを用いた目視外飛行が可能となれば、人の介入が難しい災害地域へAED(自動体外式除細動器)を運んだり、ドライバーの不足・高齢化が問題視されている物流面での社会課題を解決することができるかもしれません。

■事例2:自動配送ロボットを使った走行デモ

九州大学箱崎キャンパス跡地にて、自動走行する配送ロボット(小型の荷物運搬車輌)を使った走行デモが行われました。実際に使用した配送ロボットは自動走行するだけでなく、先導する人についていく追尾走行や、センサーによる障害物回避が可能です。

参照:自動で配送できるロボットの走行デモを実施

人通りの多い都市部近郊の場合、トラックの代用として配送ロボットを実用化すればより安全に荷物の運搬が可能となります。また、重たい荷物を運ぶことが難しい高齢者や子供連れの方のサポートも実現することができるかもしれません。

■事例3:自動翻訳ツールを使った災害避難の実証実験

109言語対応の自動翻訳ツール『Kotozna Chat』を使用し、外国人と地域住民による災害避難時を想定した実証実験が行われました。『Kotozna Chat』を開発したKotozna株式会社は、福岡に拠点を置くスタートアップです。この取り組みは、避難所に見立てた公民館への避難がスムーズに実現が可能かを実証実験したものです。

参照:外国人と地域住民等によるスマホでの自動翻訳ツールを使った災害避難の実証実験

実証実験では、地域住民等が日本語で送信した災害や避難に関するメッセージを送信、16ヶ国31名の外国人はそれぞれの母国語に自動翻訳されたメッセージを受信することができました。

このほかにも、自動運転バスやカメラ搭載型見守り端末、ケーブルテレビを活用したオンライン診療や遠隔服薬指導など最先端技術による実証実験が行われました。
実際に多くの人が実証実験やデモンストレーションに参加し、実証実験の様子は多くのテレビニュースや新聞等でも取り上げられました。
参加者は先進的な技術の理解ができたようで、その技術の普及に期待の声が寄せられています。
「Fukuoka Smart East」のPoCプログラムがあることで、福岡にいてもこのような最先端のイノベーションを見たり、触れたり、体験できるようになっています。

Fukuoka Smart East推進コンソーシアム 事務局
info@fukuoka-dc.jpn.com